「僕のお気に入りの場所に行くよ」
そういって、Rickyは曲がりくねった凸凹道で車を走らせた。
着いた場所はモニュメントバレーが遠くに見える絶景ポイント。
そして、「瞑想の時間だよ」といいながら、車を降りた。
この旅では、ほんのちょっとでいいから一人になる時間をつくりたいって思っていたから、
このRickyからの提案が嬉しかった。
目を閉じるとシーンとした静寂。
時折、風の音と虫の羽音が聞こえる。
それぞれが思い思いの場所で自分の時間を持つ。
何を考えていたか覚えていないけど、
心が静かになって幸せを感じていたことは覚えている。