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自転車屋にて

ドシャ降りの雨の中、自転車部部長といっしょに渋谷の自転車屋へ。

出会っちゃった・・・ような気がする。
鮮やかなブルーのクロスバイク、1ヶ月後にイタリアから届く。

「自転車は、まず自分の体に合うものを選ぶこと。」

って言われても、やっぱり色とかデザインは気になる。
いろいろ調べてもらって、たぶん自分の体に合うんじゃないかって言ってくれた。
1週間後、ハンドル部分だけ違うモデルにまたがることにした。

この店員のお兄ちゃん、親切に、わかりやすく、そして楽しそうに説明してくれた。
ホントに自転車が好きなんだなーって思ってた。
そんな時、自転車部部長がそのお兄ちゃんに言ってた。

「信頼できますねー、自転車、ホントに好きなんですね」って。

お兄ちゃん、まんざらでもなかった。
でも、ホントそのとおり。
同じ自転車でも、これはネットで買おうとは思わない。
信頼できる店で、信頼できる人から、買いたい。
買って終わりじゃなくて、買った後もいろいろ相談できる。
そんな安心感が欲しい。

年末、アラスカで生活を共にしたサイクリング部のやまやんに、
軽い気持ちで「やまやんの周りに余ってるチャリない?」って聞いたら、
こんな答えが返ってきた。

「僕の知り合いはチャリに愛情注いでる人ばかりなので、
 新しいの買っても手放さないと思うわー。
 ってことで余ってないです。
 自転車は自分のサイズに合ったものを信頼できるお店で買うのが一番だと思う。 」

返事を読んだ瞬間、恥ずかしくなった。
そりゃそうだ、自転車に限らず、自分が大切しているモノは手放せない。
そして、そんなに愛情注げるっていいなあって思った。
ここ数日、自転車を買おうって思って、いろいろ調べたり、話を聞いていて、
やまやんの言葉を実感している。

***
自転車だけじゃない、旅もいっしょ。
多国籍冒険ツアーだって、今どきWEBを使えば、直接申込むことができるのは周知の事実。
「地球探検隊」の隊員がそれをやらないのは、ここに人と人とのつながりがあるから。
人と人が出会うことに喜びを感じていて、共通する旅への思いを持っている仲間が集う。
ツアーの説明や、現地の情報を提供するのはもちろんだけど、
参加する人の不安を軽くしてあげたり、背中を押してあげたりしながら、その人を応援する。
自分が体験した旅への不安、喜びや醍醐味を、たくさんの人に知って欲しいから。
そんな思いはスタッフだけじゃなくて、参加した隊員もいっしょ。
旅に出る前に不安を抱えた人が、旅から帰ってきて、
自分の体験したこと、感じたことを、次に旅に行く人へ伝えてくれる。
今、この場所にいることをうれしく思う。

「新宿の片隅で世界を語る」
by naoki_7979 | 2006-02-02 23:26
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