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MUTTONI

以前の仕事で知り合ったMUTTONIの個展に行ってきた。

「MUTTONI MUSIUM
-自動人形師ムットーニの機械仕掛けの迷宮博物館-」


いつものように自身がナビゲートする上映会の準備をしていた。
2年ぶりくらいだろうか・・・声をかけると、うれしいことにすぐに名前を呼んでくれた。

MUTTONIとは、アーティスト名であり、作品そのもの。
数10センチ~1メートル立方ほどの箱がステージ。
スイッチを入れると、その箱そのものに命が吹き込まれたように、
ライトが点り、音楽が流れ、ゆっくりと人形が動き出す。
数分間の物語を展開する小さなからくり劇場。
ひとつひとつの“箱”の中に物語がある。

今回の個展のサイトにこう書いていた。
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「そこは音と光に満ちた迷宮の世界
 ボックス式のカラクリ・シアター“MUTTONI”が織りなす一幕かぎりの夢物語
 天使が舞い 骸骨が歌い カップル達は見つめ合う・・・
 ようこそ、ムットーニミュージアムへ」

「ムットーニは、自分が作りだした世界の演出家であり、配線やスイッチのハンダ付けをする
 職人、照明係り、脚本家、そして時には人形と競演するパフォーマーでもある。」
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よくわかんねー。
そして、怪しい・・・
でも確かにそのとおり。

彼の作品は彼そのもので、自分の作る世界を彼自身が方法で表現している。
舞台となるのは、大都会の片隅、夜更けのミュージックホール、書斎、教会、実験室・・・
彼の作品はどこかせつない。
もちろん、夢や希望もある。
懐かしさや郷愁、夢、希望、つかれ、せつなさ、いとおしさ・・・
そんな、誰の心にもあるものをカタチにしている。
それが見る人を惹きつけるのだと思う。

作品を見ながら、彼の口上を聞きながら、
彼と出会ったときのことを思い出した。
初めて作品を見に行った時のことを思い出した。
古い木造のアトリエに行ったときのことを思い出した。
実現できなかったイベントのことを思い出した。

知り合ってからもう13年になるんだ・・・
彼の作品にかける情熱は変わっていない。

アルバムの中に、すいぶん前にもらった作品のラフイメージのようなものがある。
帰宅してから開いて見た。ちょっとした自慢の一品。
by naoki_7979 | 2005-09-07 23:57
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