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手元に置いておきたい本

石田ゆうすけ
この名前をどうやって知ったか覚えていない。
「7年半かけてチャリで世界一周した人」ということで、気になっていた。
ある日、Saoがブログに書いていた。
すぐ後に、新宿で講演会があることを知った。
そして、Saoから本を借りた。
講演会に行く前に読もうかと思ったけど、読まずに空っぽの頭で行くことにした。
お酒を飲みながら、石田さんの笑顔を見ながら、つかの間の世界一周を楽しんだ。

講演の後に読んだ彼の本。
それは、手元に置いておきたい本。
時々開いて読み返したい本。

自分にとっての世界一のものを見つけたいと思い、
その世界一は自分の足で見つけたいと、世界中をチャリで旅した石田さん。
この本には、石田さんが世界中で見つけた「宝もの」が、いっぱい散りばめられている。
彼の視点、心境をつづった文章が、心に響いてとても好きだ。

~エジプトのシナイ半島で起きた事件でのくだり~
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自分の前にあるのは、一本のレールなんかではない。道は自分の前で無数に枝分かれして広がっているのだ。どこへ向かうかは自分しだいなのだ。「なんとかなるだろう」じゃだめだ。運命に翻弄されてはいけない。運命に操られてはいけない・・・。
自ら動け!
僕は、テントを畳み始めた。テキパキと回収作業を進めながら、「この先のことなど、まだ何も決まってないのだ」と何度も言い聞かせた。

~中略~

運命に対して自ら動いた。あの状況で動けるか動けないか、もし結果が同じだったとしても、
そこには決定的な差がある。旅に出る前のぼくなら動かなかった。いや、動けなかった・・・
空がうっすらと白みはじめていた。世界が静かに変わっていく様を、ぼくはしばらく見つめていた。
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石田ゆうすけ 「行かずに死ねるか」

手元に置いておきたい本_b0020843_15415433.jpg
by naoki_7979 | 2005-07-09 15:26 |
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