最終日までオーロラが出なかったクリスマス組。
キースの息子のジョージが「オーロラだよ」って教えてくれた空には、
雲の向こう側に、うっすらと緑色の光が確認できた。
その時、隣にいたミキの姿が印象的だった。
描いていたオーロラ、イメージしていたオーロラとは程遠いはずだけど、
それでも、オーロラの光を見ることができたことを、純粋に喜ぶ姿があった。
すごくすてきだなって思った。彼女のような仲間と出会えたことを嬉しく思った。
そして、この仲間たちと爆発するようなオーロラを見ることができなかったことを残念に思う。
爆発するようなオーロラを見ることができなかったからこそ思うこともある。
オーロラを待つために、ずっとわくわくしていた時間が存在していた。
「結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。
そして最後に意味を持つのは、
結果ではなく、過ごしてしまった、かけがえのないその時間である。」
~ 星野道夫 「旅をする木」 ~