「あの時ニングルは云ったではないか。
人間の時と樹々たちの時。
時の流れの速度が違うのだ、と。
人が一年でなしとげることを、森は十年二十年かけるのだ。
森の時計はゆっくり刻むのだ。
しかも彼らは、同等の生なのだ」
~ 倉本 聰 「ニングル」 ~
なぜだか急に思い出したように読み返している。
まだ読み始めたばかりだが、
以前読んだときよりも、自然に自分の中に入ってくる。
ドラマ「優しい時間」で使われていた「森の時計はゆっくり時を刻む」
どこかで聞いたはずだけど・・・と思い出せないでいた。
時々思い出すこの言葉、それが「ニングル」だったのかとわかった。
続きを思い出しながら読むのではなく、初めて読む感覚で読み進めよう。