第一陣騎馬隊が、落馬しまくっていたので、イルツネ父さんが、すごく慎重だった。
最後までイギー、バギー、バトラ、トゥルが綱をもって走った隊員もいたけれど、
おかげで、より彼らとの仲が深くなったと思う。
馬を走らせているとき以外は、日本語とモンゴル語の混ざった会話と笑い声が聞こえていた。
馬に乗りながら、日本語とモンゴル語の早口言葉を教えあったり、
渋いブルーベリーのような実を食べたり・・・
彼らは、馬に乗っているとき、山羊をさばくときなどは力強く、本当に頼りになる。
それでいて、細やかな気配りがあり、また、馬をおりると無邪気な少年の素顔があった。
水鉄砲、鉄棒、モンゴル相撲、サッカー、泳ぎ・・・いつも率先して楽しんでいた。
彼らは乗馬ガイドを越えて、言葉の壁を越えて、仲間になっていた。